フリーランス2年目と言えるような言えないような、そんな心持ちで仕事している元システムエンジニア、現Web漫画家のぞえ(@kz_sue)です。
個人事業主となって頭を悩ませているのは経理です。確定申告は何とかこなしていますが、簿記を完全に理解した!とはいえません。MoneyFowardに頼りきりです。IT万歳。
しかし、ITは便利ですが、あくまでも道具です。事業主、自分の事業のリーダーとして経理の知識は必要です。また、簿記はお金やものの出入りを記録するもの。数字の記録を今後に活かしていくにはどうすれば良い?新しい事業を始めるときの判断基準は?依頼された仕事を受けるかどうかの判断基準は?勘?情熱??時間???そんなふわっとしたもので自分の事業の方向性を決めていいの?
その答えが「マンガでわかる管理会計」にありました。
利益を最大化するための意思決定に役立つツール「管理会計」
会社にしろ、個人事業主にしろ、事業を継続するためには「利益」が必要不可欠です。社会に価値を生み出し続けるためにも、「利益」を生み出し続けなければなりません。個人事業主は社員1人の会社のようなものです。自分が売上を作るメンバーでもあり、意思決定をするリーダーでもある。
「マンガでわかる管理会計」では、経営難に立たされた和菓子メーカーを舞台に、利益を最大化するための意思決定に役立つツール「管理会計」の基礎知識や実践的な内容を学ぶことができます。
- 原価割れになるけれどスイーツフェアに出品した方が得か、しない方が得か
- 値引きとおまけ、どちらの案が良いのか
- 新商品の生産は自社生産か、外注か
上記に対して、会計初心者の私は答えがさっぱり分かりません。数字を提示されても、それをどう計算すれば求める答えが出せるのか全く分かりません。かろうじて2つ目に対して、確かおまけの方がお得って何かの本で読んだような…と思うだけです。そんな会計初心者の私でも、「マンガでわかる管理会計」を読むことで管理会計で導き出された答えに納得することができました。管理会計の考え方、面白い!
「数字」は指標の一つ
エピローグでは「数字だけにとらわれるな」という言葉が出てきます。それまでの章では「数字」で判断することの重要性を説いてきたのに、「数字だけにとらわれるな」とはどういうことなのでしょう。
私は、数字だけにとらわれないためには「数字」が必要、というメッセージなのだと感じました。数字も見て、数字以外も見て、利益を最大化するための意思決定をする。数字以外を見て意思決定するのはリーダーのすることではないのでしょう。意思決定の範囲が自分だけに限られる個人事業主でも、勘や情熱だけに頼るのは心許ないです。
世界一やさしい管理会計の本
『「世界一やさしい」管理会計の本』とのことですが、初心者にとってはマンガであっても難しく感じました。後半の実践的な内容は特に。けれども、マンガでなければもっと難しい。マンガでなければ実践的な内容の途中で理解するのを諦めていたことでしょう。最後まで読むことができたのは間違いなくマンガパワー。自身もタスク管理やITテクを解説するマンガを描いているため、マンガというツールは初心者向けにこそ力を発揮するのだ、と改めて感じました。
タスク管理にしろ、プログラミングにしろ、何にでも当てはまりますが、会計は本を読むだけでは真に理解できたとは言えません。手を動かしてこそ、「理解した!」に近づいていきます。和菓子メーカーという製造業が事例のため、自分の事業にぴったり当てはまることは少ないでしょう。でも、基礎知識や考え方を説いているこの本であれば、自分の事業に当てはめていくことができると感じています。私もこの本を片手に、自分の事業に当てはめてみようと思います。
[…] 依頼された仕事を受けるかどうか、どうやって決めれば良い?その答えは「管理会計」にあった #マンガでわかる管理会計 #書籍提供 | ふりにち […]