問題地図シリーズの著者、沢渡あまねさんを招いて「職場の問題かるた」ワークショップを開催しました。
イベントで出てきたのが「早く帰りたいけど、職場はなんだか帰り辛い雰囲気で、、、」というコメント。
今でこそ、例え週3であろうとも、自分の仕事が終わったら誰にも気兼ねなく定時ダッシュをかましている私ですが、さすがに新人の頃は違いました。
自分に振られたタスクは終わったけど、周りが仕事しているのに自分だけ帰って良いのか、何か手伝った方が良いのか、どうしよう……。と思い悩む時期もありました。
タスク管理を取り入れることで解消した問題もありますが、それと同じぐらい大切なことがありました。尊敬できる上司の存在です。
背中を見せてくれた上司
社会人1年目のお正月(2012年1月頃)から、その上司が退職される2015年秋までずっと面倒見てくださった上司。以下「Tさん」とします。
仕事の進め方はもちろん、仕事に対する考え方、仕事との向き合い方までいろいろと教えていただきました。
近くで仕事振りを見ていて「この人適当だな〜!」なんて思うことも多々あったけれど、思い返すと、手を抜くところ、力をいれるところの見極めが上手な方でした。
Tさんは車通勤だったため、雪の日はそもそも来なかったり。「昔、雪の日に頑張って出勤したけど、片道数時間かかったからそれからは休むことにしてるw」なんて部下である私に言うわけです。
私は私で「Tさんはそういう人だもんな〜wしゃーない!」と納得してしまうわけです。私だけではありません。Tさんと交流のあった誰もがそう感じていたことでしょう。
本人が意識されていたかは分かりませんが、キャラづけが上手な人でもありました。
適当だけど、だからこそ「仕方ないな〜」と手を貸したくなる、その人のために働きたくなる人でした。
右も左も分からない新人が「自分の勝ちパターン」を見つけていけたのは、すでに「自分の勝ちパターン」を見つけているTさんが近くにいたからでしょう。これがもし、頑固で、常に全力で、完璧主義な上司であったら週3勤務になっていないかもしれないし、そうそうに潰れていただろうと思います。
- 無理して出勤しない
- 手を抜けるところは抜く
- でも大事なところはしっかり押さえておく
仕事を続けていくための大事なことをTさんの背中から学びました。
Tさんが退職されたとき、私も辞めようかと考えたほど大好きで尊敬している上司でした。もう一緒に仕事できないんだ、と考えると涙が出てくるほど本当に悲しかった。だけど、「私なら大丈夫」と言ってくれたTさんの気持ちを考えたりもして、「やれるだけやるか」とがんばってきました。
正直、かなり荷が重かったけど、潰れそうにもなったけど、まぁ何とかなりました。「Tさんのようにはできない……」なんて悩むこともありましたが、Tさんにならなくて良かったのです。私は私の仕事をすればいい。
新人は上司を選べないし、Tさんが上司になったのもたまたまですが、社会人なりたてでTさんのような上司と一緒に仕事できたのは本当に良かったです。
Posted from SLPRO X for iPhone.