私はAndroid組み込み開発のシステムエンジニアとして週3勤務しつつ、フリーランスの漫画家・イラストレーターとしても働いています。
全く関係ないように見える2つの職種。
交わることはないだろう、と思っていましたが、「副業」することで身につけたスキル・知識が「本業」であるシステムエンジニアの仕事に役に立ったことがあるのです。
(簡単な)アプリのデザイン
私はとあるAndroidアプリの開発に長年携わっています。特殊なアプリで、アプリの開発は試行錯誤してプロトタイプを作り、効果を測定する。またプロトタイプを作って効果を測定する、、、という流れでした。
アプリのUIもこだわる必要がなく、とりあえず効果測定できればいいから、と他の開発者に比べるとちょっとデザインができる私がアプリのデザインとUIの実装を兼ねて担当しました。
あくまでプロトタイプ。本番のアプリはきっと本業のデザイナーさんが素敵にしてくれる……!とシンプルなアプリを作りました。
それがなんということでしょう。ほぼそのままのデザインで本番のアプリに採用されてしまったのです。見た目にこだわるアプリではないから、ということもありますが、まさかそのまま使われるなんて……。
デザイナーさんによりいい感じに微調整はされましたが、おかげでデザイン決定後のUI変更はそこまで手間ではありませんでした。
他の人がデザインしていたらどうなっていたかはもう知るよしもありませんが、多少デザインの心得(パーツ揃えるとかそんなレベル)があったからこそ手戻りも少なく開発できたのだと思います。多分ね。
画像の扱いにちょっとだけ詳しい
漫画家・イラストレーターはある種「画像を作る仕事」と言っても過言ではありません。
私の制作環境はデジタルなので、尚更です。画像ファイルにもよく目にするpngやjpeg以外のファイル形式があります。
Androidアプリ開発で扱う画像に変化がありました。
以前は端末の解像度ごとに複数のサイズの画像(png)を用意しておくのが普通でしたが、今は解像度によって劣化しないSVGファイルも使われています。
SVGファイルってアプリ開発者なら当たり前に知っているものだと思っていたのですが、どうもそうではないようで。(私の周りでは)
調べたらすぐに分かることではありますが、SVGファイルはどんなファイルでこんなメリットがある、と知っていることが迅速な不具合対応に役に立ったのでした。
パラレルキャリアでお互いに良い影響を及ぼす
この他にも、システムエンジニアの残業経験を元に電子書籍を描いているし、複業したいからこそタスク管理に取り組んだり、とシステムエンジニアと漫画家の仕事がお互いに良い影響をもたらしてくれているな、と感じています。
「副業禁止」が主流な昨今ですが、複業する側だけでなく、会社側にもメリットはあると思っています。
Posted from SLPRO X for iPhone.