タスク管理を身につけたり、働き方に関する記事を書いたり、生産性向上にうるさかったりしますが、それには理由があります。
長時間労働により被害を被ったのです。めちゃくちゃ肌が荒れました。回避できるのならば残業なんてやらない方がいいに決まっている!
拙著「残業を減らし定時で帰る仕事術」の冒頭でも触れているのですが、会社員のとき、残業時間が月100時間を超えることがありました。後にも先にも100時間を超えたのはこのときだけ。まぁ月100時間の残業が必要になるということは前後も忙しいわけで、それ以外の月は100時間は超えないにしろ3〜4ヶ月は残業時間が60〜80時間になる日々を過ごしていました。死ぬほど忙しかったのはそのときだけで、年間の残業時間はそれほどでもなかったとは思います。でも、この4ヶ月が肌に大打撃を与えたのです。
忙しかった3〜4ヶ月はほぼ毎日22〜24時に退社する日々。毎週じゃないけど、たまに休日出勤。一人暮らし&帰ったらすぐ寝たいので、晩ご飯はインスタントの春雨スープオンリー。朝ご飯はフルグラ。昼ご飯は会社の食堂で。まともなご飯は昼しか食べれなかった。当時は会社から徒歩15分のところに住んでおり、22時に退社しても22時15分には家に帰れる!という状況でしたが、自炊する気力も体力も残っているわけもなく。帰り道に24時までオープンしているスーパーもあったけど、生鮮食品ではなくインスタント食品やお弁当を物色する日々でした。
元々そんなに良くない食生活を送っていましたが、更に荒れた食生活は私の肌に影響を与えました。あと化粧したまま寝たりしたせい。ニキビが!すごい!!!頬もおでこもニキビだらけ!思春期のときよりすごい!ストレスがたまるとニキビを潰してしまう癖もあり、大量に発生したニキビはそのままニキビ痕として残りました。残業祭りが終わっても一向に治る気配がありません。
私は当時26歳。アラサーになり、お肌の曲がり角具合が気になってくる頃です。10代ならまだしも、もうアラサー。肌的には若くありません。治るのか、治せるのか。数ヶ月が経っても全く良くならないニキビ痕に、このニキビ痕とは一生付き合っていくのでは、、、と恐怖を覚えました。会社に行くのも、人に会うのも嫌になりました。帰省したらしたで毎回母に肌のことめっちゃ言われるし。肌荒れやばいのは自分がよく分かってますー!
ニキビ痕だらけの肌が治るのに約3年かかりました。気がついたらニキビ痕は薄くなり、気にならなくなっていましたが、最初の半年は何もしても良くならず、ニキビ対策をネットで調べる日々でした。いろいろ買って試したなぁ。常にニキビが気になっている→つい触ってしまう→悪化するの悪循環でした。会社でストレス増えると更にニキビ増えるし悪化する。
結局は治りましたが、お金もそれなりにかかりましたし、肌荒れが気になって外に出たくない、と陰鬱とした日々を過ごした経験は消えません。あのとき!月100時間も残業なんてしなければ!こんなことにはならなかったかもしれないのに!!!残業代は出たので、給料は良かったのだけれど。お金があっても肌荒れはすぐには治らんのだ!!!
長時間労働は身体にも精神にも多大な影響を与えます。今平気な人もいるでしょう。でも、壊れてからでは遅いのです。立て直しにはお金も時間もかかります。立て直しすらできないこともあるでしょう。前職の同僚にも、「死にたい」人が何人もいました。月100時間のときではないけど、私にもそう考える時期はありました。
「働く」とは人生において多くの部分を占めますが、「働く」だけが人生ではない。「働く」ための身体を壊してしまっては、元も子もありません。私は私が大切です。私の肌が大切です。それらは自分で管理し、自分で守るしかないのです。会社は肌荒れからなんて守ってくれないのです。